サージカルステンレス。　JIS規格にはこのような金属名はありません。
正式名称はSUS316や、SUS316Lという合金の事をサージカルステンレスと呼んでいます。
医療用の手術で使われているメスやハサミと同じ素材をアクセサリー用に加工しています。

この金具がある事を知った時から、いろんな金具と比較したり金属アレルギーの方にすこし使用して頂いたりと、検証しながら使用していきました。
すべての方がこの金属でアレルギーが出ない訳ではありません。
なので、現在ではこのサージカルステンレス製の金具を中心にニッケルフリーのイヤリングや１８KGP、１４KGFの金属、どうしても金属がダメな方には樹脂製を使用するなど、日々お客様にとって何がお肌に良いのかや形や重さ使い心地も、お客様と連絡を交わしながら作りあげていきます。

アクセサリー作家になって、沢山の方と繋がらせて頂きました。
本当に感謝しています。
今までの自分の経験や感じた事をクリエイターとして、商品に活かしていきます。

これが、私の作家としての始まりストーリーです。

その後、何度か自分でも試作を兼ねてキーホルダー、チャーム、そして自分用にピアスを作っては、人にあげたりしていた所、『商品化してみたら？』の友人の一言が作家として活動開始するきっかけでした。
職員や友人に購入して頂きながら、アクセサリーを作る事の楽しさにはまっていきました。

しかし、購入してくれる方の中やプレゼントする高齢者の方の中には、金属アレルギーのある方も少なくなかったのです。
『可愛いけど痒くなるからつけれないわあ...』その言葉がずっと辛くどうしてあげたらいいのか。
悩んでいました。
私も実際に子供のころからアレルギーがり、（金属アレルギーではありませんが）他の子と同じような生活を出来ない時もありました。
アレルギーに負けたくない。でも自分の体だから仕方がない。そのはざまでずっと悩んで苦しんできました。
だから金属アレルギーのお持ちの方の、辛い気持ちが痛いほど分かります。
必死で検索し、探しました！
見つけた‼
あの製品。それが、サージカルステンレス製でした。。。

続きはその④で

私が介護福祉士となりレク活動や余暇時間に趣をかけたのは、現在の介護施設のスケジュールからあります。
先ず、施設もデイも同様に入浴・食事・リハビリ・おやつ・排泄　決められたスケジュールで職員は働いています。
そのルールの中で利用者様たちにもいかに楽しんで利用して頂くか、本来の自然な笑顔の利用者様を見たいとずっと考えていました。
先ずは、利用者様との会話の中からヒントを探っていた所、ある高齢の利用者様より
『ズボンのゴムが緩いから、何とかならないかな？』
と、困っている様子でお話しを頂きました。
その方は、片麻痺で裁縫は出来なく同居は息子のみだから無理だと・・・
『いいですよ。私が直しますね』
直して持っていくと、本当に顔がパッと明るくなりました。
今でも忘れません。何度も何度もお礼を言って下さいました。
そこから、こんな些細な事でも喜んで頂けるなら私が出来ることをしたい！
何度もそういった事を行っていくと、ある日、杖を利用している方が『杖の名札が取れてしまった』と。
私に何とかしてほしいとのお声。ニッパーとやっとこを手に直しました。
ただ直すのではなく、少し可愛くビーズを付けてお渡しした所、大変喜んで下さりほかの利用者様からも
私も作ってほしい！の声が多くあり、そこからキーホルダーやネームタグ、を作ってはプレゼントをするようになりました。

ようやくアクセサリー作家としての兆しです・・・
続きはその③で。